wine 2月21日、22日開催、ブドウ品種のご紹介
シェフソムリエ、小川 透による、今回のブドウのご紹介
■マカベオ、チャレロ、パレリャーダ
伝統的なCAVAのブドウ3品種。一般的なCAVAはこの3つのブドウのブレンドで造られることが多いと言えます。
チャレロは厚みを持たせる葡萄で味わいの骨格となる品種。マカベオはさわやかな酸味が特徴で味に深みを、
パレリャーダは果実味、華やかさといった役目を担うと言われています。
CAVAで認められているブドウ品種は他にもシャルドネ、ロゼではモナストレル、ガルナッチャ(グルナッシュ)が
あり、単一で造られるCAVAもあります。※シャルドネ100%なんていうCAVAもあるんですよ。
■テンプラニーリョ
イベリア半島全域で栽培されているスペインを代表するブドウ品種。
しっかりとした酸やタンニンを持っており、濃い色合いのバランスの良いワインが出来ます。
テンプラニーリョは早熟という意味。長くスペイン全土で栽培されていおり、土地の品種として
産地それぞれに呼び名が違うのも特徴です。伝統的産地リオハではテンプラニーリョですが、
リベラ・デル・デュエロではティント・フィノやティンタ・デル・パイスなどと呼ばれております。
■ベルデホ
スペイン北西部のDOルエダと共に有名になったブドウ品種。
フレッシュで果実の芳醇な香り味わいが楽しめます。酸がやさしく長期熟成向きではない品種のため、
高級ワインとなるものは少ないのですが、まろやかで果実味に富んだ味わいは、
いろいろな食事に合わせることができ、近年世界中で評価が上がっているブドウ品種。
■アルバリーニョ
ヨーロッパの最西端ガリシア州とポルトガルなど大西洋に面したエリアで栽培されているブドウ品種。
ミネラルやきれいな酸を主体に熟した青リンゴなどのニュアンスを持ったワインになります。
酸がしっかりしているので熟成にも向き、樽熟成での長期熟成タイプのワインもありますが、
一般的には酸やミネラルを活かした若飲みタイプのワインが多く、魚介料理との相性は抜群です。
■メンシア
スペイン北西部カスティーリャ・レオン州とガリシア州の境となる山岳地帯のブドウ品種。
険しい山岳地で地元の人が自分たちのためのワインを細々と造ることが長く続いたエリアでしたが、
近年、このメンシアのポテンシャルが注目され革新的な醸造家たちから素晴らしいワインが生まれています。
葡萄の特徴は赤い果実やカシス、チョコレート、スパイスのニュアンス。
澄んだルビー色で、きれいな酸のエレガントなワインとなります。
色合いの濃い凝縮感のあるワインが多いスペインでは稀有なブドウ品種でスペイン国内でも人気になっている品種です。
update : 2019.02.16 |category : wine