report わたしたちと「小笠原伯爵邸」
わたしたちと「小笠原伯爵邸」の歴史を、「note」サイトで公開をしています。宜しければ、ぜひご覧ください。
私は、インターナショナル青和株式会社 代表取締役専務 渡辺美智子(わたなべみちこ)と申します。
東京・新宿にあります、「小笠原伯爵邸」の総支配人を開業当初より務めています。
2001年6月、「旧小笠原邸」は、スペインレストラン「小笠原伯爵邸」として再び甦りました。年を重ね、それから17年が経ちました。
館の修復、復元に取り掛かったあの日から、今日までの建物管理の奮闘記と、この館で繰り広げられた、素晴らしい交流の数々を綴っていきたいと思います。
「旧小笠原邸」は、旧小倉藩の下屋敷跡に、1927年(昭和2年)、30代当主の小笠原長幹伯爵が、本邸として完成させた館です。
初めて邸内に足を踏み入れたのは、2000年10月11日のこと。
今、館のすぐそばにある、地下鉄 都営大江戸線「若松河田駅」は当時ありませんでした。初めて行く地だったので、近くまで車で行き、ぶらぶらと近隣を歩きながら、館の前にたどり着きました。
鋼板で固く閉ざされた屋敷内を初めてみた衝撃は今でも忘れられません。
廃墟と化したこの館を、当時の美しさのままに蘇らせたい――その一念に突き動かされ、心血を注ぐ、日々が始まりました。
update : 2022.04.11 |category : report